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2014年7月23日水曜日

アマ修斗 7/20 四国選手権 大会レポート

【大会名】第7回四国アマチュア修斗選手権大会
【主催】(一社)日本修斗協会 四国選手権実行委員会
【開催日時】2014年7月20日(日)
【会場】香川県高松市/高松市総合体育館 第2武道場



今年の西日本最後の地区選手権となった四国選手権は、46名のエントリー(3名欠場)。

フライ級4名出場。折衝船は谷口宜史(岡山/ゼロ戦クラブ)と九州選手権準優勝の向吉武史(愛媛/パラエストラ愛媛)の対戦。2R、向吉選手が終始優勢に攻め込むもは谷口選手が一瞬の隙をみて下からの腕ひしぎ十字固めで逆転の1本勝ち(テクニカル1本)で見事優勝。向吉選手は、2大会連続の準優勝。全日本選手権でも巻き返しに期待したい。

バンタム級は、9名出場。シード選手が初戦敗退する中、決勝に駒を進めたのは初出場の正田伊助(大阪/パラエストラ和泉)と生柄太一(兵庫/修斗GYM神戸)の関西勢同士の対決。
正田選手がテイクダウンから相手をしっかりコントロールし、サイドポジションから一気にバックを奪いそのままスリーパーホールドで相手を絞め落とし見事な1本勝ち。初出場、初優勝の正田選手。この勢いのまま全日本選手権も初出場、初優勝を目指して欲しい。

フェザー級は、9名エントリーで8名の出場。第1シードで昨年四国選手権準優勝の別所竜弥(徳島/アンドレイオス)の欠場が残念でしたが、決勝戦は若干18歳で関東選手権を制した田丸匠(愛知/NASCERDOSOL)と1回戦で中国選手権を制した椙田将弘(岡山/セコンドアウト)から1本勝ちした木船佑紀(広島/パラエストラ広島)の対戦。
1,2R共にトップポジションから攻めた木船選手が3-0の判定勝ち。安定したグランドコントロールで勝ち進んだ木船選手の全日本選手権での活躍に期待。

ライト級は13名エントリーで12名出場。中国選手権を圧倒的な戦いで制した青井人(岡山/セコンドアウト)がそのままの勢いで行くかと思いましたが初戦敗退。決勝に進出したのは、今津良介(大阪/place k scorpiongym)と辻宗一(愛媛/パラエストラ愛媛)。
1R、下からフットチョーク、オモプラッタ、三角締めなどを積極的に仕掛けた辻選手がコントロールする。2Rも下から積極的に仕掛けフロントスリーパーホールドにより林選手の1本勝ち。下からの極めの強さを武器に全日本選手権での活躍を期待する。

ウエルター級は4名出場。決勝は島田久嗣(福岡/パラエストラ北九州)と村田有生(大阪/修斗GYMS直心会)の対戦。開始早々、島田選手は初戦の打撃のダメージもあり鼻からの出血でドクターチェックを受ける。その後、果敢に攻めるも鼻からの出血が止まらず無念のレフリーストップ。優勝した村田選手も初戦でしっかり相手をコントロールし安定した戦いぶりでした。決勝戦は不完全燃焼な感じになったでの両者の全日本での活躍を期待したい。

ミドル級は、6名エントリーで5名出場。第1シードだった西山恭央(岡山/セコンドアウト)の欠場により本命不在の中、決勝に勝ち残ったのは地元香川の木内章太(香川/讃州四心會)と別府敬祐(大阪/無所属)の2名。
1,2R共にお互いスタンドでの攻防が多くなり両者決め手がないまま判定へ。0-1で規定票に達しなかったので延長戦へ突入。延長戦もスタンドでの攻防が中心となり、木内選手の右フックに対してローキックで優勢に試合を進めた別府選手の判定勝ち。
両者共に攻め手を欠いた戦いだったので、もう少しアグレッシブに攻めてほしかったです。
そのあたりを修正して、全日本選手権での活躍に期待したいです。

6階級中、四国勢の優勝が1名という結果になり、四国勢としては少し残念な結果ですが全体としては全体的にはアグレッシブな試合も多くいい大会となりました。
特にフェザー級、ライト級はレベルも高かったと思います。



今回出場権を獲得した選手はもちろんですが、各選手の全日本選手権での活躍を期待したいと思います。

四国アマチュア修斗選手権実行委員
豊島 孝尚

2014年7月11日金曜日

アマ修斗 7/6 関東選手権 大会レポート

[大会名]第13回関東アマチュア修斗選手権大会 
[開催日]2014年7月6日(日)
[会 場]東京都台東区/台東リバーサイドスポーツセンター 第一武道場
[主 催]日本修斗協会 関東選手権実行委員会

今回で第13回を迎えた、アマチュア修斗の関東選手権大会。総参加人数47名と、例年よりも参加者はやや少なかったが、本年も全日本を目指してプロ顔負けの熱い試合が繰り広げられた。

ライトヘビー級は3名参加。小野 一幸(神奈川/roots)と上野 勇貴(栃木/AACC-SPIDER)の準決勝は、上野のパンチで小野がダウンするも小野がじっくり下から作ってヒール、アンクルホールドで逆襲。上野の顔が苦痛で歪むもタップせず、スタンドに戻り最後小野が意地のテイクダウン。逆転判定勝ちで小野が決勝に進むも、膝の負傷で小野が棄権。中村 邦夫(神奈川/ライジングサン)が闘わずして優勝となった。
ここで、敗れた上野が中村との対戦を直訴。中村もこれを快諾し、急遽ワンマッチの参考試合として中村 対 上野が実現した。この試合は、パンチと蹴りが交錯する打撃戦となったが、テイクダウンも仕掛けていった中村が2-0の判定勝ち。優勝者としての意地を見せた。

ミドル級では昨年の関東選手権3位、VTJのオープニングファイトにも出場している奥津 和志(茨城/マッハ道場)がレスリング力を発揮し、初戦の準決勝をテイクダウンとトップキープで完勝すると、決勝も田口 泰地(神奈川/roots)から両足タックルでテイクダウンを奪い、バックに回り込んでスリーパーホールド。1R一本勝ちで優勝を決めた。

ウェルター級では、初出場の松嶋 朔(神奈川/AACC)が大活躍。一回戦、佐須 啓祐(神奈川/MASTER JAPAN)との打撃戦、ど突き合いに一歩も引かず判定勝ちすると、二回戦は前蹴りと膝を当ててからタックルでテイクダウンし、スリーパーホールドで一本。準決勝では、レスリング力とポジショニングでも上手さを見せ、トップから肩固め等で攻めて3-0判定勝ち。決勝に駒を進める。もう一方のブロックからは、首相撲からの膝、ワンツーからミドルのコンビネーションが冴える笹 晋久(新潟/ピロクテテス新潟)が勝ち上がってきた。
迎えた決勝。1R、松嶋前蹴りを見せながら、準決勝で猛威をふるった笹の首相撲にも怯まず渡り合い。要所要所でレスリングの強さを見せ、ダックアンダーからテイクダウンしマウントを奪って1Rを終える。2Rも、大内刈り、小外掛け、片足タックルで次々とテイクダウンを奪い、ジャッジ三者とも20-18のフルマークで優勝を決めた。

ライト級。ウェルター級の松嶋と同じく初出場ながら、今大会MVP級の活躍をしたのが安藤 達也(東京/TRIBE TOKYO M.M.A. )だ。TRIBE TOKYO M.M.A. の長南代表が、自信を持ってアマチュア修斗に送り込んできたという選手であり、それに違わぬ強さを安藤は見せた。安藤は一回戦、2013年第2回小田原FF優勝の榎本 明(東京/リバーサルジム東京スタンドアウト)を、気持ちの強さがうかがえる打撃の攻防から、両足タックルでテイクダウンしトップキープ。フルマークの判定で下すと、二回戦は、差しからの膝、クリンチアッパー等MMA特有の攻撃も見せ、テイクダウンし、グラウンドで抜群のボディコントロールからマウントも奪い完勝。続く準決勝では、今年の北信越選手権準優勝の星野 豊(新潟/SAI-GYM)と対戦。安藤が首投げでテイクダウンでトップ。立ちに戻り、星野組み技の上手さを見せてスタンドバックからグラウンドに移行。前に落とそうとする安藤に対し、星野が後ろ三角絞めを仕掛ける。後ろ三角外れ、最後星野が飛び膝。そこから殴り合いになり、安藤が最後テイクダウンしたところで終了。星野の寝技に苦しんだが、安藤が判定3-0で競りかって決勝進出を決めた。
もう一方のブロックからは、決勝までの三試合のうち二試合を腕ひしぎ十字固めを極め一本勝ちをした、グラウンドコントロールの上手い丸岡 厚志(群馬/アクシス柔術アカデミー群馬支部)が上がってきた。
迎えた決勝。安藤は、1R両足タックルからリフトして豪快にテイクダウン。パスしサイドから更にバックを奪い、腰をきめて丸岡の体を伸ばす。そのままズバッと丸岡の首に腕を差し入れ、スリーパーホールドで一本勝ち! 完勝で、初出場、初優勝を果たした。

フェザー級は、今年の東海選手権3位の田丸 匠(岐阜/NASCER DO SOL)が連続参戦。初戦、蹴り脚をキャッチされ下になるも、すぐさま三角絞めへ。徐々に形を作ってゆき、極めきれないままもその形のままタイムアップ。3-0で判定勝ち。準決勝も、バックから流れるような動きで腕ひしぎ十字固めに入り一本勝ち。グラウンドスキルの高さを見せる。反対ブロックからは、2014年東京オープン優勝の長谷川 直弘(東京/AACC)が2連続のスリーパーホールドによる一本勝ちで決勝に上がってきた。
決勝は大激戦となった。蹴りの打ち合いから首相撲、テイクダウンにいくが、お互い際の動きで止まらず背中をつけないで立ち上がる。ノンストップの攻防は甲乙付け難かったが、1R終盤のアキレス腱固めの攻めや、2Rテイクダウンの仕掛けがやや多かった田丸が、判定2-0で振り切り優勝。全日本の出場枠を得た。

バンタム級は、一回戦鮮やかなグラウンドから立ちバックへのムーブを見せた前山 哲平(東京/AACC)が、準決勝の亀井 拓哉(東京/パラエストラ池袋)の打撃に手こずるも判定2-1の僅差で下し決勝進出。逆ブロックの準決勝は、パンチと両足タックルで攻めた志賀 竜太郎(千葉/パラエストラ松戸)がこちらも2-1のスプリットを制して勝ち上がってきた。
決勝は、志賀が両足タックルからテイクダウンしバックを奪えば、前山も志賀を前に落としてサイド、逆にバックを奪う等一進一退の攻防。本戦は志賀に一票入るも1-0で規定の票数に達せず2分間の延長戦へ。延長戦は、前山が上手く腕ひしぎ十字固めに入り一本勝ち。熱戦に終止符をうち、バンタム級を制した。

フライ級は、一回戦シードの高倉 宏平(埼玉/総合格闘技道場STF)が、初戦の準決勝でスリーパーホールドで一本勝ちして決勝進出。逆サイドからは水野 稜(神奈川/roots)が勝ち上がり、決勝は2014年東京オープン決勝の再戦となった。
迎えた決勝。1R水野がストレート、ミドル、ハイの打撃で攻めれば、高倉はタックルから立ちバック。グラウンドに移行し、高倉がバックから腕十字も水野が脱出しトップを奪う。2R序盤、高倉が細かいパンチ。水野が高倉の膝に合わせて、タックルでテイクダウンしサイドを奪うも、高倉がブリッジからいわゆるテッポウで上を取り返し、逆にサイド。最後、マウントまで奪い試合終了。高倉が、ポジショニングの上手さを見せ、三者20-18のフルマークで3-0判定勝ち。東京オープンに続いて連続優勝を飾った。

今大会全体を通して、ジム単位では優勝者2名、準優勝者1名を排出したAACCの躍進が目立った。フィジカルが強く、打投極のバランスの取れた選手が多かった。

大会ベストバウトを一つ挙げるとすれば、フライ級一回戦、田口 博也(千葉/パラエストラTB)と室伏 泰我(神奈川/roots)との一戦だろう。序盤からの打撃戦で室伏の細かいパンチのコンビネーションやたまに放つロングフックがヒットし優勢。試合をコントロールする。後半、田口も打撃を返していったが、試合時間も残り1分を切りこのまま室伏の判定勝ちかと思われた矢先、足の止まっていた室伏の脇腹に田口の左ミドルがクリーンヒット! 悶絶して崩れ落ちる室伏のバックを奪った田口がスリーパーホールドで一本勝ち。プロでも中々見られない大逆転劇であった。

個人に目を向けると、共に初出場だったライト級優勝の安藤 達也(東京/TRIBE TOKYO M.M.A. )と、ウェルター級優勝の松嶋 朔(神奈川/AACC)が目をひいた。
安藤は抜群のレスリング力を持ち、グラウンドでも相手をコントロールする術に長けている。打撃でも、普通のボクシングだけでなくクリンチアッパーや差しからの膝等MMAならではの攻撃も上手かった。気持ちも強く、決勝で見せたスリーパーホールドのような極めもできる。
一方の松嶋も、高いレスリング力と、空手の打撃を使いこなす個性的な選手。パンチの打ち合いでも引かず、要所要所で前蹴りを効果的に使っていた。あれで、対戦相手は中々前に出れなくなっていた。こちらも二回戦で一本を奪ったスリーパーや、準決勝で仕掛けた肩固めのような極めもある選手だ。
両選手を始め今大会に参戦した選手の全日本選手権大会での活躍を期待したい。

また、閉会式の大会総評で草柳レフリーが話していたように、今大会では金的、立ち際の加撃による反則が多く見られた。次大会以降、大会に参戦する選手の方々には、好試合に水をさすような反則はせず、ぜひ正々堂々とした闘いを心掛けていただけるようお願いしたい。

第13回関東アマチュア修斗選手権大会実行委員長
大内 敬

2014年7月8日火曜日

アマ修斗 5/18 中四国新人戦&ワンマッチレポート

ゼロ戦クラブ内リングにおいてアマチュア修斗新人戦とキッズ、グラップリング30試合開催しました
新人戦としては去年からリングにて行っています
階級としてはフライ、バンタム、フェザー、ライト、ライトヘビーでした

フライ級決勝戦は、お互いサウスポー同士の老伽正之(岡山/ゼロ戦クラブ)が
池脇慶則(徳島/MMA Zジム)をパンチと膝で攻める。
池脇が投げようとしたところを堪え、老伽が顔面に膝。
この膝に出血しドクターストップ。打撃で攻めきった老伽が優勝。

バンタム級決勝戦は、山形純(香川/讃州四心會)のパンチに合わせ黒瀬一平(広島/パラエストラ広島)がタックルを仕掛ける。
これでテイクダウンしたが山形が牛殺し(脇を差し頭を抑える)で堪える。
黒瀬もパスガードできず、1R終了。
2Rは黒瀬がスイッチを繰り返しオーバライトのパンチで攻める。黒瀬がパンチからタックルで仕掛けるが山形がそれを切りバックに廻る。黒瀬がディフェンスし反転して上になるが山形がそれにあわせギロチンを仕掛けるたものの、ここで時間切れ。
2R寝技で攻めた山形が判定勝ちし優勝。


フェザー級決勝戦は、俵真人(福岡/パーソナルスタイルス)と荻野 光平(岡山/TEAM TED)が打撃戦から始る。
荻野が四つの組みからテイクダウンを取り、俵が下から十字を仕掛ける。これが裏十字の体制になり極まったかと思われたが、
すかさず荻野が身体を回転しエスケープ。
しかし、俵がそこから更にスイープし十字を極めきり一本勝利で俵が優勝。

ライト級決勝戦は原直樹(徳島/MMA Zジム)が岩尾大誠(鳥取/PUREBRED鳥取)を
テイクダウンしサイドをとる。しかし岩尾がサイドから首をとり反転して袈裟の体制になりそこから首をひねって極め岩尾が優勝。

ライトヘビー級決勝戦(2人エントリー)は石本大二(岡山/TEAM TED)が渡邊稜(鳥取/PUREBRED鳥取)を打撃戦でパンチでダウンをとりこれがレフェリーストップとなり石本が優勝。



その他にもアマチュア修斗オープンワンマッチで3組試合があり盛り上がりました
レベルが高かったのはフライ優勝の老伽(中国選手権でも優勝)フィジカルの強さが光ったのがライト級の優勝の岩尾でした今年の新人戦は新しいチームも参加し、盛りあがりました。
プロ修斗選手も最初はアマチュア修斗からです。
今後も若い選手を育てる意味でも新人戦をやっていこうと思います

ゼロ戦クラブ 影山資朗

2014年7月2日水曜日

アマ修斗 6/22 東海選手権 大会レポート

東海選手権レポート

第4回東海アマチュア修斗選手権大会は名古屋市中心部に位置する公武堂MACSタイガーホールで開催されました。
東海選手権としては初の公式リングでの開催に全日本出場を目指す27名の選手が集まりました。

フライ級決勝は田尻啓輔(ハーヴェスト)が折戸積秀(NEX SPORTS大須)から開始早々パンチを当て、
折戸がダウン気味で倒れる。その後、田尻が反則のグランドパンチを放ったため、折戸が反則勝ちで優勝。

バンタム級決勝は村元友太郎(ALIVE)が樋口将吾(修斗GYMS直心会)とレベルの高い打撃戦の中からタックル、
サイド、バックとつなげて判定勝利で優勝。

フェザー級決勝は加藤健二(K.O.SHOOTGYM)がフットワークを駆使した打撃のコンビネーションで諏訪部哲平(和術慧舟會駿河道場)を圧倒する。
しかし、諏訪部が2Rにカウンターのタックルからバックを奪いチョークスリーパーで一本勝ち。

ライト級決勝はALIVE同門対決。竹本啓哉が堀尾晃良からヒールホールドで1R一本勝ち。

ウェルター級決勝は熊崎雅弘(ナセル・ド・ソル)が野田明彦(NEX SPORTS)をタックルで何度も倒し、きっちりポジションを奪い判定勝ち。

ミドル級決勝は遠山倉基(ナセル・ド・ソル)が富永裕太(ゴンズジム)から横三角固めで2R一本勝ち。

決勝では好勝負が続出。特にバンタム級決勝、フェザー級決勝はレベルの高い修斗の攻防が見られました。
東海地区15名、関西地区12名と、地区対抗戦のようなトーナメントでしたが全6階級で東海地区選手が優勝という結果になりました。
全日本選手権でも東海地区選手の活躍を期待します。

ナゴヤファイトクラブ 則次宏紀